バーズが好きなのではなく、ジーン・クラークが好きだからバーズが好きなのかもしれない。あれだけいい曲書くのに、楽器はタンバリンだけ(ホントはギターも弾くが、レコーディング時はヘタなので入らない)というのが、アンバランスなジーン・クラークを物語っていないか。何か幸せ薄そうに死んじゃったけど、それを象徴している感じがする。
最初に聴いたのが「Road Master」。感動しました。結局バーズは、そのときどきのさまざまな音楽要素やトレンドが混ざってアルバムとなるが、ジーン・クラークのそれは、私の感じ方としてはアルバム全部が「Mr. Tambourine Man的」なのだ。この名盤がいろいろな録音の寄せ集めだったとは! でもいいものはいい。
あとは当然「Gene Clark」。これはレコードもいいが、CDで出たリマスター盤が感動ものでした。こちらの方はロードマスターより、重いというか、サザン志向というか、ゆったりとしているのは、そんな音を目指したせいですかね。
自分のコレクションはあまり揃ったものではないのですが、ジーン・クラークはけっこうそろっているんじゃないでしょうか。バーズを除いて、コンピも入れて列記してみますね。ソロとして、「Gene Clark」、「Road Master」、「No Other」、「Two Sides to Every Story」、「Echoes」、「American Dreamer」、「Under The Silver Moon」、「Firebyrd」、カーラ・オルセンとのデュエットで「Silhouetted in Light」、「So Rebellious A Lover」、ゴスデンブラザースとの「Gene Clark with Gosden Brothers」、ダグ・ディラードとの「The Fantastic Expedition of Dillard & Clark」、「Through The Morning Through The Night」。